2020.09.24 クラシックテイストを好む
エグゼクティブのためのスーツ
CUSTOMER

ジェントリーをオープンしてから15年以上経ちますが、改めて日本のモノづくりや意味のある洋服、また自分のスタイルを持つことの大切さが見直されてきているように思います。当店でお仕立ていただけるスーツも、画一的なデザインではありません。洋服や生地の価値が、今以上に評価されていた時代の生地。洗練された緻密なデザイン、品格を纏うことができる生地の質感は本当に見事。手にとっていただければ、本当に良さがわかる生地だと自信を持って言えるものを集めています。

日本で初めて、ヴィンテージ生地を使ったオーダースーツを始めた当店ですが、当時は今よりも共感していただける方が少なかったように思います。しかし、最近ではそんな状況も少しずつ変化してきました。まず、ヴィンテージ生地を扱うお店が増えてきたのです。

20年前にジェントリーをオープンしたときには、少し変わったお店だと思われていたかもしれませんが、やっと時代が追い付いてくれたのだと安心しています(笑)。

 

もう一つは多様なスタイルや嗜好、好みが認められ主張できる世の中になってきたのではないかと思います。もう少し具体的にいえば「スーツはネイビーやグレーのビジネス仕様が当たり前」という時代が終わった。つまり仕事で着るためのユニフォームという考え方しかなかった時代から、ファッションとしてスーツを楽しむ時代に変わってきたのではないでしょうか。いずれにしても、日本で初めてヴィンテージ生地でのオーダーサロンを始めたパイオニアとして、業界が盛り上がるように尽力したいと思っています。

ジェントリーでお仕立ていただけるスーツはビジネススーツとは一線を画しています。巷に溢れるビジネス用ではなく、エグゼクティブを初め、色気のあるスーツを着こなしたい方のためのスーツです。例えばラグジュアリーなホテルのバーラウンジや、上質なカフェでのひととき、クラシックカーを運転する至福の時間。そんなこだわりのライフスタイルを過ごされているかたにこそ、着ていただきたいのです。嬉しいことに、最近ではそんな当店の姿勢が他業種の方にも少しずつ理解されるようになってきました。

 

今年2月には「ノスタルジック2デイズ」というヴィンテージカーのイベントに2年連続で参加しました。また、731日~8月2日に開催された「オートモビルカウンシル」にも出展者として参加しました。このイベントは、クラシック好きな人に向けた大人向けのもの。ただのオーダースーツ店ではなく、エグゼクティブに好まれるヴィンテージスーツを仕立てる当店だからこそ参加を許されました。

 

このイベントのように、価格競争に巻き込まれることなく自分自身の価値観を楽しみ、ファッションとしてスーツを楽しんでいただく方のお手伝いをしたいと考えています。そのために、これからも良い生地、良いスーツをご提供できるよう頑張ります。